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  • 執筆者の写真: C'ISM BE
    C'ISM BE
  • 9月3日
  • 読了時間: 3分
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No.4 フェンネル(フローレンスフェンネル)



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フェンネルにはいくつかの種類があり、種子が香辛料として利用される「スイートフェンネル」、青銅色の葉や茎を持ち、フラワーアレンジメントなどに用いられる「ブロンズフェンネル」、そして今回ご紹介する「フローレンスフェンネル」があります。


フローレンスフェンネルはセリ科ウイキョウ属の多年生で、別名「イタリアンフェンネル」と呼ばれています。スィートフェンネルの変種として品種改良されたもので、根や茎の全草が食用になります。地中海沿岸が原産地ですが、日本でもハーブ野菜として栽培されています。収穫時期は5~10月です。

フェンネルの語源は、ラテン語で「小さな干し草」を意味するフォエニクルム(Foeniculum)に由来しており、乾燥した葉が干し草の香りがすることから名付けられたようです。フランス語ではFenouil<フヌイユ>、フラマン語ではVenkel<ヴェンケル>です。和名は「ウイキョウ」といい、こちらは中国語の茴香(ホエイシャン)から来ているとか。フェンネルの香りの強さが伺えますね。特徴は独特の甘い香り。いわゆる「ハーブ」といった感じで、ハーブ初心者の方はちょっと取っ付きにくいかもしれません。


ヨーロッパではとても一般的な野菜として食されており、株元が玉ねぎのように膨らむのが特徴。この肥大した部分を調理し食べることが出来ます。オリーブオイルやトマトなどと好相性で、「魚のハーブ」とも呼ばれ、魚の臭い消しにも使われます。利尿作用や空腹を落ち着かせる効果があることからダイエットにも良い食材です。ちなみに種子(成熟果実)は消化不良・腰痛・便秘・不眠などに効果があり、ハーブティなどに用いられます。上述したようにフェンネルは強い香りがありますが、火を通すと少しまろやかになります。


生食では、薄くスライスして塩コンブなどと和えてサラダに。魚と一緒にオーブン焼きや煮込み料理に使って臭い消しに。その他、バターソテーやスープ、茹でて裏ごししたピュレを生クリームと合えてパスタソースにしてもおいしく食べられます。


ちなみに葉の部分は細かく切ってポテトサラダに混ぜたり、茎は野菜スープのスープストックとして使えます。スーパーでは中々手に入りませんが、根の部分を素揚げして食べてもごぼうのような食感でおいしいそうですよ。


ベルギーでは一株1ユーロくらいでお安く手に入るこの食材、「ハーブ野菜は香りがちょっと苦手、、、」という方も試してみてはいかがでしょうか。



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【つくってみよう♪ レシピ集】

『フェンネルとサーモンのクリーム煮』のレシピを掲載中!


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