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  • 執筆者の写真: C'ISM BE
    C'ISM BE
  • 2020年11月21日
  • 読了時間: 3分

更新日:11月16日

シンタクラース/サン・ニコラ Saint-Nicolas/Sinterklaas


12月6日が何の日かご存知ですか?ベルギーでは「聖ニコラの日」です。ベルギーの子供たちにとっては、とっても重要なお楽しみの日ですね!なぜならシンタクラースがプレゼントを持って家にやって来て、聖ニコラの日にプレゼントが貰えるからです。

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どこかで聞いた事がある話ですね・・・そうです、クリスマスのサンタクロースのお話と似ています。このシンタクラース(オランダ語、Sinterklaas)はフランス語ではサン・ニコラ(Saint-Nicolas)と呼ばれており、みなさんがご存知のサンタクロースの原形だそうです。後にオランダ人によってこの風習がアメリカへ伝わり、その後世界中に広まりました・最終的にはコカコーラ社によって現在のサンタクロースのキャラクターが出来上がったそうです。


ベルギーではシンタクラースはスペインから船で11月下旬にやってきて、12月6日(厳密には12月5日の夜)に良い子にしていた子供たちの家までプレゼントを持ってきてくれるのだそうです。(もちろん親御さんたちがプレゼントを準備するのですが。) 

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シンタクラースはロバに乗ってピートというお手伝いの少年伴っています。前日に子供たちはニンジン(ロバの餌)と靴や靴下(プレゼントを入れて貰う)を用意します。そして次の日(聖ニコラの日)の朝目覚めると、プレゼントが置いてあります。昔は今の様に大きなプレゼントではなかった為、「プレゼントは靴の中に・・・」が可能だったようですが、最近のおもちゃはもちろん靴の中には納まりませんよね(笑)。そまたこの日子供達はスぺキュロース(シナモン味のクッキー)などのお菓子を食べます。この時期シンタクラースの形のスぺキュロースやチョコレートを見かけた方も多いと思います。


ひとつ不思議な点は・・・なぜスペインから?


昔々の話ですが、スペインとオランダは船での貿易が盛んで、スペインからはオレンジ(柑橘類)を運んで来ていたそうです。その名残りと思われています。オランダの子供達も同じように聖ニコラの日を祝います。


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シンタクラースは赤い司教の服を着ています。サンタさんの衣装に似ていますね。そしてトナカイの代わりにロバとピートが一緒です。お手伝いのピートは黒く肌をペイントされており、この理由は「スペインから来たので肌が浅黒かった為」や「煙突を通ってプレゼントを家に運ぶので煙突の灰で黒くなった為」など色んな逸話があります。ちなみにシンタクラースのお話は地方によって若干風習や物語が違うそうです。



シンタクラースのモデルとなったのは実在していた聖人ニコラです。聖人ニコラは現在のトルコで生まれた300年頃の聖人です。実際に貧しい子供達を救ったりしていたそうです。この聖人ニコラの命日である12月6日を「聖ニコラの日」として主に子供達が祝う様になりました。



ベルギーでは今でもこの風習は根強く残っており、子供達にとってはクリスマスよりも楽しみな日だそうです。そして後からやってきたサンタクロースのクリスマスでもプレゼントがもらえるそうです!実際にシンタクラースの役をする親御さん達は、子供がシンタクラースに向けて書くお手紙(どんなプレゼントが欲しいか等)を参考に準備するのだとか。



学校や幼稚園でもシンタクラースがプレゼントを持って登場したり、各地でシンタクラースのイベントが行われます。

オリジナル記事:2012年11月

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