ヨーロッパデー　Europe Day

遊びながら学ぶEU（欧州連合）イベント。大人も子どもも無料で楽しめる

5月9日はヨーロッパ・デー（EU創設記念日）です。ブリュッセルでは、毎年Open Dayイベントが行われます。シューマン駅周辺がこの日はちょっとしたお祭りモードになります。

欧州委員会本部や欧州議会など、普段は入ることができない建物の内部が見学できるほか、子どもが楽しめる展示やゲームも豊富で、EU（欧州連合）について楽しみながら学ぶことができます。欧州政治の中心ブリュッセルならではのイベントです。

普段入ることができないヨーロッパ・ビル（欧州理事会）の建物

重要な閣議が行われる会議室（Salle Jean Monnet）。なんと委員の専用席にも座り放題！

地図上で国名とその国のユーロコインの図柄をあてるゲーム。意外と大人でも全問正解は難しい。

ヨーロッパ各国を代表するスタンドでは旅行情報やグッズがもらえます。

初めての方におすすめの施設　

EU Open Day は8か所の建物で実施されますが、初めての方におすすめなのが以下の各所。どこも人気のため並ぶので計画的に回ることをおすすめします。

施設名	所在地	時間	詳細
欧州議会 European Parliament	Esplanade Solidarność, Place du Luxembourg 100, 1047 Bruxelles	10.00–18.00(最終入場17.30)	ニュースでおなじみの議会場を見られるほか、子どもが遊べるおもちゃコーナーもあり家族で楽しむことができるDiscover Europe Day 2023 with the European Parliament (europa.eu)
欧州委員会European Commission	Rue de la Loi 200, 1049 Bruxelles	同上	催し物の多彩さでは一番。子ども向けと思いきや、大人にも勉強になるようなゲーム多数。閣議が行われる部屋や周辺を見渡せる最上階に上がってみよう。 european-commission-2023 (europa.eu)
欧州理事会Council of the European Union	Rue de la Loi 175, 1048 Bruxelles	10.00-17.30 (最終ガイドツアー17.00)	写真映え抜群。建築物としても見どころ満載。ヨーロッパ各国の展示やパフォーマンス。ガイドツアーもあり。Europe Day 2023 - Consilium (europa.eu)

リピーターにはこちらの建物もおすすめ

欧州対外行動庁(EEAS)The European Union External Action	9A Rond Point Schuman, 1046 Bruxelles	10.00–18.00(最終入場17.30)	EUの外務省というべき部署。外交に関するゲームやクイズで楽しく学べます。EU域内各国のアーティストのライブやワークショップも企画されていますEurope Day 2023 | EEAS (europa.eu)
欧州経済社会評議会(EESC)The European Economic and Social Committee	Rue Belliard 99-101 1040 Bruxelles	同上	ライブや軽食などあり EU Open Day at the European Institutions | European Economic and Social Committee (europa.eu)

公式サイト（英語）：Home (europa.eu)

ヨーロッパ・デー（EU創設記念日）とは？

1950年5月9日、当時のフランスの外相ロベール・シューマンが、それまで欧州内の数々のいさかいの原因であったエネルギー資源を共同で生産･管理していこうと欧州の国々に向けて提案しました。そのシューマン宣言が今日の欧州連合（EU）の始まりとなりました。

その宣言日がヨーロッパ・デーと定められたのは、それから35年後の1985年のこと。それ以降、祝賀記念行事が行われるようになりました。

ヨーロッパ・デーは、ベルギーの祝日ではありませんが、EU関係機関は休みになります。

イベントは、ブリュッセルのほか、欧州裁判所や議会があるルクセンブルク、ストラスブールでも開催されます。 なお、欧州評議会ではこの日とは別に5月5日をヨーロッパ・デーと定めています。