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  • 執筆者の写真: C'ISM BE
    C'ISM BE
  • 8月1日
  • 読了時間: 5分

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第2回 「bonjour」


どんな言語でも、人とスムーズにコミュニケーションを取る方法として使われるのは挨拶です。今回は日本でもよく知られているフランス語の一つ、“bonjour”<ボンジュール>という表現をご紹介します。フランス語圏の人々は、どのように使っているのでしょうか?

一つずつポイントを抑えておけば、意外と簡単に会話が始められます!


①使い方、しきたり

日本語が「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」と、時間帯によって挨拶が異なるのに対して、“bonjour”は朝から晩まで一般的な挨拶として使われています。

・お母さんが朝起きてきた子供に“bonjour, tu as bien dormi ?”<ボンジュール、チュ・ア・ビアン・ドルミ>(おはよう、よく眠れた?)と声をかけます。


・午後、スーパーでお買い物中の友達と偶然に会ったら“Ah, bonjour comment vas-tu ?”<ア・ボンジュール・コマン・ヴァ・テュ>(あら、こんにちは。元気だった?)と使います。


・カフェや洋服屋さんなどでは、店員は「いらっしゃいませ」の代わりに“bonjour”と声をかけてくれます。上品な店の場合などでは“bonjour”に加えて、男性に対して“monsieur”<ムッシュー>、女性に対して“madame, mademoiselle”<マダム、マドゥモワゼル>を礼儀として言ってくれます。


そしてお店に入る時は、店員に対して必ず“bonjour”と挨拶しましょう。何も言わずに入ると、無礼な印象が残りますので、要注意です!


先ほど「朝から晩まで」使われるとお話ししましたが、基本的には“bonjour“は18時頃まで使用され、その後は、“bonsoir”<ボンソワール>に変わります。ただし、18時が過ぎても“bonjour”と言っても支障はありませんので、ご安心ください。


レストランでは、初めに次の会話を聞くでしょう。

ウエイター: “bonjour (bonsoir), c’est pour combien de personnes ?”<ボンジュール(ボンスワール)セ・プーァ・コンビアン・ドゥ・ペルソン>(こんばんは、何名様ですか。)

客:     “bonjour (bonsoir), c’est pour __ personnes.”<ボンジュール(ボンスワール)セ・プーァ・OOペルソン>(こんにちは。○○人です。)

このように、必ず“bonjour”か“bonsoir”から言う事がポイントです。


bonjourの由来

つづりで書くとつながっていますので、一見気づきにくいですが、実は“bon”<ボン>と“jour”<ジュール>の単語が一つになったものです。 “bon”は前回で勉強した単語で、「良い」という意味ですね。“jour”は「日」、「日当たり」という意味です。直訳すると、「良い一日を」という事になります。


また「○○さんによろしく」と言いたい時にも“bonjour”を使います。


・“dis bonjour à ta mère”<ディ・ボンジュール・ア・タ・メール> (お母さんによろしくと伝えてね)


③プチ文法 – ouの複合母音字

フランス語には、母音が2つか3つつながった、複合母音字と言われるものがいくつか存在します。今回勉強した“bonjour”にも“o”と“u”の母音が並んだ部分がありますね。これが複合母音字です。「ボンジョール」と文字通りに発音してしまうと、相手が分からない可能性が高く、複合母音の場合は文字通りに発音しないルールがあるためです。


“ou”は「オウ」ではなく、「ウ」と発音します。

唇を前に突き出して、発音するのがポイントです。


この「母音が続く発音」は、「子音+母音」という発音に慣れている日本人にとって、フランス語の言いにくい、あるいは聞き分けにくい発音でもあります。でも難しく考えず、“ou”で「ウ」。まずは、読み方と口の形を丸覚えしてしまいましょう!


“bonjour”以外にも、フランス語は多くの単語に“ou”が入っていますので、いくつかご紹介しましょう。


・“route” <ルートゥ>(道路)

・“autoroute” <オートルートゥ>(高速道路)

・“ouvert” <ウベール>(開店)

・“Carrefour” <カルフール>(交差点)

・“moule” <ムール>(ムール貝)



第2回フランス語講座お疲れ様でした!

ここからは僕のプチ情報のコーナーになります。


挨拶の言葉をテーマに第二回をお送りしましたので、もう少しフランス語の挨拶を探ってみましょう。

「初めて会った人には違う挨拶をするべきなのでは?」と思いませんか?「英語でも“Hello”ではなく、“Nice to meet you”を言う位なら、フランス語にもそういう言い方があってもおかしくない」と思う方がいらっしゃるかと思います。

確かにあります!場面によって、日本語と同様に丁寧度が変わります。

「初めまして」の最も丁寧な言い方から勉強しましょう。

  • “C’est un véritable plaisir pour moi de faire votre connaissance.”

    <セタン・ヴェリターブル・プレジール・プーァ・モワ・ドゥ・フェール・ヴォトル・コネサンス>

  • “C’est un honneur pour moi de vous connaître.”

    <セタン・オヌール・プーァ・モワ・ドゥ・ヴ・コネートル>

  • “Je suis enchanté de faire votre connaissance.”

    <ジュ・スイ・アンシャンテ・ドゥ・フェール・ヴォトル・コネサンス>

  • “Ravi de faire votre connaissance.”

    <ラヴィ・ドゥ・フェール・ヴォトル・コネサンス>

  • “Enchanté”<アンシャンテ> (※一般的に最も使われているのは”Enchanté”です。)


やはりフランス語でも丁寧になればなるほど、文章や言いまわしが長くなるのですね!更に若者同士で使われる挨拶もあります。

その場合は“bonjour“が“salut“<サリュー>に変更します。(仲のいい友達同士で年齢問わず使われることも!)“salut”は会う時も別れる時も使えますので、非常に便利な言葉です。

最近は若い女性が友達と別れる時に“bisous”<ビズ>を使うことがあります。直訳すると「チュー」という意味になります。さすが欧州人という感じでしょう? (※ただし若い男性にはこの言い方はお勧めできません)

他には、元々イタリアの外来語である“tchao”<チャオー>という言い方も聞いたことがあるのではないでしょうか?若者男女問わずに別れの挨拶として使われます。(※イタリア語(“Ciao”)では別れの時ではなく、会う時に“bonjour”に代わって使われているとか!?)

今回はいかがでしたか?

お相手はTAKUMAでした。また次回、お会いしましょう!





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TAKUMA: 国際経済学・国際関係学で学士号取得後、ブリュッセルISTI(翻訳・通訳大学)修士課程終了。国連・NATOにて同時通訳の研修を経て、フランス語の家庭教師・通訳者・翻訳者として活動中。


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「ベル通のフランス語講座の担当になり、大変光栄です。

今までの経験を生かし頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!」


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「アシスタントのSAYOです。

ブリュッセル大好きっ子です。 現在、日常会話のフランス語を習得すべく、猛勉強中です。フランス語の知識ゼロ!から始めた私が感じた疑問や、わかりにくかった所などを交えながら、皆さんにわかりやすくお伝えできるように頑張ります。よろしくお願いします!」


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