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2024-11-15
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公共交通機関に乗って出かけよう!2024年版ブリュッセル市内編

ベルギーは、日本ほどではないにしても、都市部の公共交通機関が比較的発達している国です。近ごろ、クレカも使えるようになりグッと便利になってきました。
そこで最新情報を中心に便利でお得な使い方をまとめてまとめてみました。観光で来られた方も、長い間地下鉄に乗っていない在住者もぜひご一読ください。

[ CONTENTS ]

ブリュッセル市内交通の基本

ブリュッセル市内と郊外近郊の地下鉄・バス・路面電車(以下トラム)は、*STIB/MIVBによって運行されていて、ネットワーク内は一律料金になっています。
STIB/MIVBとは、ブリュッセル首都圏交通会社のフランス語表記STIB、フラマン語表記MIVBのことです。以下STIBと記します。首都であるブリュッセルでは、駅名も必ず2ヶ国語で書いてあります。

料金は距離ではなく、時間制です。どこで何回乗り換えても60分以内は同一料金2.2ユーロ(紙チケット2.7ユーロ)です。地下鉄+バスやトラムなどと組み合わせが変わってもOK。ただし、乗り換えるたびに読み取り機にタッチしてください。また、1日あたりの最大金額は8ユーロに設定されており、それ以上は実質無料になります。
ただし、空港から市内へ行く便のみ特別料金(Airport2City7.5ユーロ)なので注意してください。市内から空港えは通常料金です。 ちなみに、空港と市内を結ぶバス路線はLine12です。空港と市内中心地とヨーロッパ地区を結びます。地下鉄駅に接続しています。公式サイト空港線Line12(英語ページ)

支払い方法いろいろ

支払い方法は4通りあります。
  1. 非接触型決済(以下タッチ決済)
  2. プリペイド型ICカード(以下MOBIB)
  3. デジタルチケット(アプリが必要)
  4. 紙の切符を購入
などの方法です。1.のタッチ決済以外は回数券を買うことができますが、観光で数日程度の利用ならタッチ決済が便利でお得でしょう。1時間2.2ユーロと紙チケットに比べて50セント安くなります。 一方、日常的に利用する場合はMOBIBかデジタルチケットが便利です。通勤通学で使う方には、記名式のPersonal MOBIBがいいでしょう。料金が割引になる定期、学生定期など「シーズンパス」を購入することができます。市内のTECとDe Lijnの乗車も可能な「Brupass回数券」を買うことができ大変お得になります。また、複数人をまとめて支払うことも可能です。

公式サイトMOBIBについて(英語ページ)
公式サイトデジタルチケットについて(英語ページ)
公式サイトシーズンパスについて(英語ページ)

乗車料金を払っていないと、その内容により10ユーロから408ユーロまでの罰金を取られます。検札官が頻繁にチェックしており、言い訳は一切聞いてくれません。むっちゃこわいです。必ず正しい料金でのご乗車を。

6歳未満の子どもは無料です。それ以上の子どもは大人と同じ料金になります。ただしMOBIB-12を申し込むことで12歳以下は無料となります。また、12歳以上の市内居住の学生は学生パスが格安で購入できます。

タッチ決済も普及

地下鉄は改札、バス・トラムは車内にある端末機器にカードをクレジットカードなどをかざすだけで検札ができます。交通系ICカードなどを購入しないで直接決済できる点は、日本より便利かもしれません。
使えるカード・アプリは以下の通りです。

デビットカード・クレジットカード系
*デビットカードはMaestroなど欧州で機能するもののみ。日本のデビットカードは不可。
Maestro、Mastercard、VPAY、VISA(*海外対応用)
モバイル決済アプリ系
Google Pay、Apple Pay、Garmin Pay、Fitbit Pay

初乗りでタッチした時点で8ユーロの金額が一時的にブロックされます。2〜3営業日後に正しい金額がアカウントから引き落とされるとブロックが解除になりますのでご心配なく。

公式サイト非接触型支払いについて(英語ページ)

地下鉄の乗り方

利用の仕方は日本とほぼ同じで簡単です。現地に行く前にイメージトレーニングをしていけば完璧!
日本と違うのはパネルの感度がやや鈍いこと。ゲートの反応がやや遅いこと。また壊れていることが多いこと。すぐに開かなくても慌てず冷静に対処しましょう(冷静になっても自分では対処不可能の場合もありますが・・・)。
しっかりそしてやや長めにタッチすると音と光で認識完了を知らせてくれます。
ゲートが開いたら素早く通り過ぎましょう。のんびりしていて閉まってしまったら、頑丈なガラスのゲートは絶対に開きません。たいていの駅に駅員さんはいません。助けも呼べません。パリや東京の改札のように飛び越えることも難しいです。
ホームの電光掲示板はこんな感じです。下に次発の電車の行き先が表示されます。
故障している場合もありますので、車両の行き先表示も確認しましょう。各車両の内部に表示されています。
電車のドアは自動で開くのがほとんどですが、たまに旧車両だと自動でないものがあります。

ドアのボタン(写真左)を押すかレバー(写真右)を引いて自分でドアを開け、乗車します。降りる時も同様です。
どちらもドアは自動で閉まります。レバーを引くタイプの旧式車両は、車両間の移動はできないので注意。
ちなみに地下鉄はドア幅が広く、ベビーカーなどのカート類もよほど混んでいない限りそのまま載せることができます。混んでいる場合はたたんで乗車するよう公式サイトに記載されています。

便利な使い方

:MOBIBカード保持者かつSTIB-MIVB利用者はP+R駐車場が無料で利用できます。市内7箇所にあるP+R用駐車場に車を置いて、市内中心部までラクラク移動しましょう。条件がありますので詳細をお確かめのうえご利用ください。

:STIB、De Lijn、TEC、SNCB、Green Taxis、DottとBoltの自転車とスクーターなどと合わせて利用が可能になります。VilloやCambioのアプリとの直接リンクもあり、移動計画がラクになります。

:夜間は治安がグッと悪くなるブリュッセルでは、公共交通機関でも安全とは言えずおすすめはしませんが、最終手段として、NOCTISという週末だけ深夜に運行する路線バスがあります。

:提携イベント会場(フォレストナショナル、アンシエンヌベルジク、KVS、ボードゥアン王スタジアム)のチケットを購入すると、往復無料乗車券を買うことができるイベントコードパスが入手できます。入手方法はサイトで確認を。

自転車
:地下鉄とトラムには持ち込み可能。折り畳み自転車を完全に折り畳んだ状態であればバスにも持ち込めます。

ペット
:どの犬種でも乗車できます。膝に乗るような小型犬と盲導犬は無料です。大型犬は基本的に口輪をするというルールになっています。小型でも吠える子や噛む子は口輪をすることを推奨されています。リードは必須。しっかり保持しましょう。

ルートプランナーで乗り換え検索

最短ルートや乗り換え検索にはルートプランナーが便利です。PC版やブラウザーでも使えますが、アプリを入れておくと切符も買うことができます。また、工事の予告や遅れの情報が告知されるので、状況把握に役立ちます。
公式サイトルートプランナー(ブラウザ)(英語ページ)
公式サイトアプリについて(英語ページ)

(関連記事)バス・トラム・プレメトロの乗り方

オリジナル記事:2010年8月