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ベルギーのみみより話や三面記事的なニュースをお届けします。 |
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【2013-7-16】 「BOBBERしてますか?」 ![]() フランス語でBobber(オランダ語:Bobben)というのは動詞で、ボブという名前から派生して出来ました。では、ボブさんとは誰でしょうか? 実は、BOBはBewust onbeschonken bestuurder(オランダ語で、酒に酔っていない運転手)の略で、飲み会などの際にお酒を飲まずに最後に皆を車で送る役目をする人のことを意味しており、飲酒運転撲滅運動の一環として1995年にベルギーで生み出されました。「その日のボブを決めて皆で安全に帰宅しよう!」という考えです。同キャンペーンはその後EU各国に広がり、オランダでは同じく「ボブ」、フランスでは「サム(SAM)」、ルクセンブルグでは「ラウル(RAOUL)」などと名前は違いますが、飲酒しない運転手を指名する制度として定着しているようです。 しかし、この取組みの甲斐もなく飲酒運転による深刻な交通事故の数がなかなか減らないベルギー。そこでこの夏、ベルギー道路交通安全局(Institut belge pour la sécurité routière、IBSR)が新たに開始したキャンペーンの中で生まれたのがBobber(仏)・Bobben(蘭)という新語です。日本語でいうと、「ボブ」から「ボブする」あるいは「ボブる」というように動詞化されたイメージでしょうか。 IBSRによると、Bobber・Bobbenとは、飲み会に行く前に今日お酒を飲まない人(=Bob)を決めておくという意味に加え、タクシーや公共交通機関を利用して帰るなど、どうやって飲酒運転せずに帰宅するかをあらかじめ決めておくことを意味しており、Bobより広い定義になっています。IBSRのホームページには「ボブり方」の例が載っています。 夏はビールがおいしい季節。日も長いので、「帰りに一杯どう?」と誘われる機会も多くなるかと思います。そんな時は皆さんも、どうやってボブるか決めておいてくださいね。
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