![]() |
ベルギーのみみより話や三面記事的なニュースをお届けします。 |
![]() |
【2013-4-27】 学校休暇の呼び名が変わります。 3月末にベルギー仏語圏政府は学校休暇に関する政令を発表しました。この政令により、これまで、万聖節休暇(Congé de Toussaint)、クリスマス休暇(Vacances de Noël)、カーニバル休暇(Congé de Carnaval)イースター休暇(Vacances de Pâques)と呼ばれていた学校休暇は、今後それぞれ、秋休み(Congé d'automne)、冬休み(Vacances d'hiver)、デタント休み(Congé de détente)、春休み(Vacances de printemps)と呼ぶことがルール化されました。 この政令は、学校教育の非宗教化(特に、人口比率が増加しているイスラム教徒への配慮)に向けた取り組みの一環として制定されました。学校教育の非宗教化に関しては従来から国内で賛否両論がありましたが、今回の政令発表でこの議論に再び火がついた模様です。「学校教育からカトリックの要素をなくすことは国の成り立ちを否定するものだ」という保守的な意見から、「カトリックの祝祭日を基準に休暇を制定している以上、名前を変えても本質は何も変わらない。意味のない政策だ」といった政府の無策を批判する意見、また「イスラム教徒に配慮するのであれば、イスラム教でもっとも重要な祝祭日である、『犠牲祭』を休暇に組み込むべき」といった突っ込んだ意見まで、様々な声が上がっています。各方面からの批判や提言を受けながら、政府が今後、教育の非宗教化政策に何処まで踏みこめるのかが注目されます。 (ここからは私見です)さて、今回の名称変更、果たして教育現場で定着していくのでしょうか・・・。春休み、秋休み、冬休みは問題ないとして、「Congé de détente (コンジェ・ド・デタント)」というのはとても違和感があります。第一、どう和訳していいかわかりませんし・・・。とりあえずは「息抜き休み」とでも訳しておきましょうか。 名称の変更と共に、休暇期間についても変更がありました。これまでは、日付や曜日が毎年変わるキリスト教祝祭日に合わせ、2年前に日程調整が行われてきました。つまり、3年以上先の休暇日程はわからなかった訳です。しかし今回の政令により休暇制定のルールも併せて定められ、先の年度まで休暇日程が明確になりました。以下がそのルールです。長期日程を組まれる方は参考になさってください。 ・秋休み(Congé d'automne/旧万聖節休暇)
2013年3月26日付ネット版Le Soir紙 http://www.lesoir.be/214606/article/actualite/belgique/2013-03-26/polemique-retardement-sur-vacances-scolaires |
<< 前回へ 次回へ >> |
ニュース一覧へ |