
No. 16 Boudin (ブーダン) | ||||||||||||||||||||
マルシェや肉屋さんで、とぐろを巻いたソーセージが売られているのを見かけたことはありませんか。それはシャルキュトリ(肉加工食品)の一種、ブーダン(Boudin)と呼ばれるものです。 黒いものと白いものがあり、スーパーやマルシェなどで一年を通して買える食材ですが、クリスマス時期になるとトリュフやキノコやハーブが入った色とりどりの期間限定ブーダンが出回ります。 クリスマスマーケットにも専門のスタンドが立ち、量り売りでキロ15~20ユーロほど。筆者が買った時は、量がわからなかったので、「一人分」と注文すると約20cmの長さに切ってくれ、200gほどになりました。日本標準でいうと2人分くらいになるでしょうか。 【白=ブーダンブラン】 ![]() クリスマス限定、「黒トリュフ」と「スペキュロス」ブーダン。スペキュロスは珍しい組み合わせですが、「アペリティフにぴったり」だとお店の人がおしえてくれました。 【黒=ブーダンノワール】 ![]() また、定番の「ある」付け合わせと共にいただくとグッと食べやすくなります。その「あるもの」とは「リンゴ」。リンゴの甘酸っぱさが意外とブーダンと合うんです。最後にレシピをご紹介しますので、ぜひお試しください。
【おまけ*フランス語単語帳】 シャルキュトリcharcuterie 食肉加工品全般の総称またはその販売店 ブーダンノワールBoudin noir 黒ブーダン ブーダンブランBoudin blanc 白ブーダン シュークルート choucroute キャベツの酢漬け ピュレpurée マッシュポテト。ジャガイモ以外の野菜にも使う 【Boudin 豆知識】 ブーダンノワールは保存食としての歴史が最も古いもののひとつです。ギリシャ時代にさかのぼると言われ、中世ではすでに一般的に食べられていました。一般的な材料の豚の血肉や脂、塩、砂糖のほかに、臓物、スパイス、ハーブ類、香料などが加わることもあります。 一方、ブーダンブランは、家禽の白い肉や脂、タマゴ、パン粉、牛乳で作られています。中世ではソーセージ状ではなく、それら材料をまぜたお粥のような料理が前身と言われています。その頃からクリスマスの時期に食べられることが多く、フランスの地方では今でも大晦日の定番メニューとなっているところもあります。 缶詰も売られています。日本でもネットショップなどで購入可能です。
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