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ベルギーでのお勧めレストラン・カフェの情報です。 |
A la becasse 〈ア・ラ・ベカス〉 中世にタイムスリップ… ブリューゲルのランビックを堪能 |
ブリュッセルのグランプラス近くのビアカフェ「A la becasse (ア・ラ・ベカス)」に行ってきました。
証券取引所を正面に、右に曲がって少し歩くと左手にあります。入り口がとても小さいため見落としてしまいそうですが、赤いネオンの矢印と鳥の絵の看板を目印に進んで下さい。看板に描いてある鳥は、フランス語の店名の由来となっている「ヤマギシ」という鳥です。この鳥がお店のロゴとなっているようです。![]() ![]() ![]() ![]() 店内は薄暗くそんなに広くもなく、中世のビアカフェのような雰囲気です。 創業はなんと1877年、かなり年季が入っていそうな木製のテーブルとイスも老舗の風格がありました。ワインレッド色の床タイルも昔のフランドルの室内画に出てきそうな感じで、中世にタイムスリップしたような気分を味わえます。 ![]() このカフェで有名なのはなんと言ってもランビックビール。ティママンズ醸造所のランビックビールを出しています。ランビックビールは、野生酵母を使った酸味の強いビールです。(詳しくはこちら「ベルギービールってなに?」をご参照) 日本人にはあまりなじみのないビールなので好みが分かれるかもしれませんが、このお店では、あまり酸っぱくなく甘い「ソフトランビック(ランビック・ドウス)」を出しているのでぜひ挑戦してみてください。ランビックの1種であるグーズと少し似ています。味はシードル(リンゴ酒)のような感じで、うっすらとした酸味があり、発泡も苦みもほとんどなく、これがビール?と思ってしまいます。アルコール度数も5%と高くなく、なんだかリンゴ酢を飲んでいるような感じでした。温度もキンキンに冷やして飲むものではないようで、ちょっとぬるく、それがまた農家のお手製ビールのような懐かしい感じを出していました。 面白かったのがビールの容器です。フランドルの画家、ブリューゲルの絵に出てくるような陶器のピッチャーに入ってきて、それを自分でグラスに注いで飲みます。ブリューゲルの絵に登場するビールはランビックビールであると言われていますが、飲んでみるとそんな気がしてきます。きっと、昔のベルギーでは農家でビールを作っていてこんな味だったんだろうなと。 ![]() ![]() ビールはこの他にも、ホワイトランビック(オレンジピールやコリアンダーを加えたもの、うっすらとアプリコットの香りがします)や、フランボワーズやチェリーを加えたフルーツランビック、グーゼランビック(年代の違うランビックビールをブレンドしたもの)もありました。 ![]() 小さいテイスティングセット(PALETTE Pettit)は6.7ユーロ、普通のグラスのテイスティングセット(PALETTE Normale)は13.4ユーロでソフトランビック、ホワイトランビック、クリーク(サクランボのフルーツランビック)、ブルゴーニュ・ドゥ・フランダース(フランダースの赤茶ビールにランビックビールを混ぜて熟成させたもの)の4種類を飲むことが出来ます。※写真は普通のサイズのテイスティングセットです。 また、ランビックビールだけでなく、その他のベルギービールも沢山飲むことができ、約30種類程のビールが置いてあります。 ![]() 夜は観光客で賑やかになりますが、昼間~夕方はお客さんも少なくゆっくりと過ごすことが出来ます。 |
【A la Becasse】 住所:Rue de Tabora 11, Bruxelles 電話:+32 2 511 00 06 URL:http://www.alabecasse.com/ 営業日:無休 11:00~24:00 (日曜日は21:00まで) 駐車場なし *Wi-Fiあり(店員さんに聞くとパスワードを教えてくれます) 【ブリュッセルのホテル一覧はこちら】 |
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