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コーチのひとりごと in ベルギー
第7回:成功体験を活かそう

生活、仕事、子育て、運動習慣など、以前はうまくいっていたのに最近うまくいかないことや、日本ではできていたのにベルギーではなかなかできなくて困っていること、残念に思っていることはありませんか?そんな時はまず、うまくできていた時のこと(成功体験)を思い起こしてみましょう。

Aさんの例で考えてみます。
日本にいるときは、週の半分はジムで運動をしていました。でもベルギーにきてからジムに行かなくなり、運動する習慣がなくなってしまいました。Aさんはできれば以前のように運動をしたいと思っています。

日本で運動ができていたのはどんな要素があったからですか?
・家の近くにジムがあった。
・仕事帰りにジムに寄れた。
・週末も朝のうちにジムに通えた。
・費用が高くなかった。
・一緒に通う友達がいて楽しかった。

運動できていた時の自分はどんな状態でしたか?
・体が軽かった。
・自分で健康を維持しているという自負があった。
・ジムで友達と話すのが気分転換やモチベーションアップになっていた。

なるほど、歯車がかみ合うように順調だった様子が伺えます。
では、現在の状態はどうでしょうか。

現在はどんな状態ですか?
・家の近くにジムがない。
・子どもができて自分が自由に使える時間が減った
・フランス語が話せない。
・費用がいくらかかるかわからない。
・体重が増えて、どうにかしたいと思っている。

運動を生活に取り入れるための最初の一歩を踏み出しましょう。

どんな条件や環境があれば以前のように運動できると思いますか?
・家の近くにジムがある。
・仕事の帰りに寄れる。
・週末も通える。
・費用を知る。
・目標体重を決める。

その中で譲れる条件は何ですか?
・ジムが会社の近くでもよい。
・ジムに平日だけでも通う。
・会社の昼休みにジムを利用できるとよい。
・多少費用がかかってもよい。
・今は体重は気にしない。

どんなサポートがあれば第1歩を踏み出せそうですか?
・会社の人に近くのジムを教えてもらう。
・フランス語のわかる人に入会手続きを手伝ってもらう。
・ジムの会員の人に、連れて行ってもらう。
・いくつかのジムを見学する。
・インターネットで情報を探す。

起こすべき行動が具体化されました。

つまり・・・
1.うまくいっていた時の環境、状態、気分などを思い起こしてみる。
2.現在の環境、状態、気分などを洗い出してみる。
3.今、必要なことは何かを考える。
4.妥協点を探す。
5.サポートしてくれる人やものを探る。
6.行動する。

成功体験について「昔はよかった」とか「以前はやれたのに」と思っているだけでは『過去の栄光にしがみついているだけ』になってしまいます。でも上記のように検証してみることで、今に活かせることがきっとみつかります。なぜなら他の誰でもなく自分が体験したことだからです。
遠慮せずどんどん成功体験を思い出してみましょう!
仕事や子育ての場面でも、きっとヒントが得られます。

コーチングクエスチョン:うまくいっていた時を思い出してみましょう


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布施智美:
大学卒業後、教職を9年間務め、夫の海外赴任に付随しアメリカへ。
コーチングを学び「(一財)生涯学習開発財団 認定コーチ」を取得しコーチングセッションを継続中。アメリカ在住時に大学教授よりアドラー心理学を学ぶ。 帰国後、厚生労働省認定CDA(キャリアディペロップメントアドバイザー)資格を取得し、就活者や転職者へのキャリアカウンセリングを行う。人がよりよく生きるサポートをすることをライフワークとするベルギー在住主婦。



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