國分真理子さん  【okonomimariko オーナー】

今回はコロナでたくさんのお店が影響を受ける中、感染症の世界だからこそ体に良いメニュー開発等を行い、ベルギーでお好み焼きを中心とした日本食を提供するサービスを起業し大好評となっている日本人女性にお話をお伺いしました!

◆なぜお好み焼きを選んだのですか?

日本食と言えば既に寿司やラーメンのイメージが欧州では定着していたので、他にも日本の魅力を伝えたいと最初は『そば・うどん』の伸び代を模索していました。その中で日本から父が送ってくれていた出汁の美味しさに気が付き、お好み焼きに決めました。

◆店舗を構えるのではなく、可愛らしい赤色の移動トレーラーにて販売されていますね。

コロンとした赤色なので、お客様に見つけてもらいやすく私も気に入っています。ただ当初は店舗での出店を考えていました。当時娘がまだ2歳という事もあり育児との両立ができそうな土曜日のマーケットに出店する事から始めてみました。

◆現地での反響はいかがでしたか。

美味しさを伝えるための時間がかなりかかると思っていましたが、ヨーロピアン層にあっと言う間に気に入ってもらえました。日本人のお客様はドイツから出張ついでに来てくれた方もいます。Bruxellesの隣街にあるLeuvenにて出店したのですが、インターナショナルな街という事もありアジアフードの需要がかなり大きいと実感しています。

◆順調なスタートでしたが、コロナ感染症でロックダウンになり、どうでしたか?

国全体がロックダウンになり人の動きが止まりました。企業向けのデリバリーも行っていましたが思うように伸びず、長期化する状況にマーケットが再開されても客足は予想よりかなり少なく自信を無くしかけていました。 ただ時間をもて余している訳にもいかなかったので、以前から環境や動物の権利を考慮した上で着目していた「vegan」 や「vegetarian food」の勉強に当てました。

◆ベルギーで有名な雑誌に掲載されましたね!

有難いことにEVAという雑誌に掲載して頂く転機が訪れました。多くの方々に読んで頂けたようで、現在では夕方頃になると完売する嬉しい状況が続いています。学んだ事を活かした新しいメニューは嬉しい事に大好評を頂いています。環境問題や動物の権利をしっかりと考える若者が多いことを実感しました。

◆今後について

Leuven と言う土地で様々な人達に出会い、特に若い層のveganやvegetarian人口が多い事を実感しました。ヨーロピアンの環境問題とAnimal Rightsへの意識の高さを痛感したので、私も更にVegan, vegetarian foodの勉強をしてこんな世の中だからこそ、皆さんに笑顔を届けたいと思います。

『okonomimariko』のココがこだわり!!
■自家製お好み焼きソース■
独自開発した自家製お好み焼きソースは、当初店舗でおたふくソースと2種類選べましたが、自家製ソースが好評のため現在は自家製ソースのみとなっています。 なんと隠し味はベルギーのロータススペキュロスクッキー!!試行錯誤の末、甘みやとろみを出すのに最適であると気づいたそうです。じっくり味わうとスペキュロス風味がわかるかも!?
また、既製ソースを焦がしてしまった時に昆布の香りに気が付き、昆布だしも合わせたそう。欧州のスパイスと日本の味が混ざる絶品です。是非一度ご賞味ください♪ 自家製紅生姜と共に自家製ソース単品での販売も人気です!

Facebookでもokonomimarikoへの反響が大きく、素晴らしいと絶賛されているのがわかります。日本食の繊細な飾り付けにも手が混んでおり、見た目で感動させ食べて美味しい!とインスタアップも多数。日々マーケットを調査して勉強を重ねる姿に、今後の活躍にも目が離せません。


【國分真理子 プロフィール】
大学卒業後、日本にて就職や起業等を経験し2015年ベルギーに移住。2019年ベルギーにてOkonomimarikoを起業。マーケット(市場)への出店や企業への飲食サービスの提供やイベント出店を行いベルギー、オランダ等で活躍中。現在ベルギー人の夫と5歳の娘さんとの3人暮らし。

■Facebook、Instagramアカウントは『okonomimariko』
FB: https://www.facebook.com/Okonomimariko-110177703728606

■連絡先
電話番号: 0472-701-990
メール: okonomimariko@gmail.com