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N0.12 永田友絵 自然療法/キネシオロジスト |
![]() スタッフA:先ずキネシオロジーとはどんなものなのでしょうか? たとえば、原因不明の頭痛に悩んでいるとしましょう。 それを薬に頼らず、自己治癒力を引き出すことで改善しようというのが、キネシオロジーです。気になるのは、どうやって自己治癒力を引き出すのか? キネシオロジーのキーワードは『ネガティブな感情の解放』と『筋肉反射テスト』にありますが、ちょっと説明させて下さい。 現代のストレス社会において、我慢している身体の痛みや不調、心のモヤモヤなどに皆さん多かれ少なかれ悩まれた経験があると思います。 キネシオロジーは、不調の原因が無意識のうちに心の奥に抑え込んでいるネガティブな感情にあると考えます。そして、その感情が何なのか?を明解にし、その感情自体を解放していく療法です。 ![]() スタッフA:どうしてこの職業を選ばれたのですか? 初めて キネシオロジーに出会ったのは20年前で、パリに住んでいた頃友人から勧められてセッションを受けたのがきっかけでした。私は東京の音楽大学のピアノ科を卒業した後パリに音楽留学していたのですが、待望のパリ生活をエンジョイする傍ら、音楽の面では感性の違いから教授との折り合いが悪く、舞台の上では緊張して暗譜を忘れてしまうという致命的な問題を抱えていました。教授から皆飲んでいるとリラックスする薬を勧められて、実はそれがほとんどドラッグに近い物であることが分かりとてもショックを受けたことから、薬を飲まなくてもいい方法はないかといろいろなセラピーを試し続け、行き着いたのがキネシオロジーです。これは凄いと思ったのは、セッションで痛みや不快感を感じることがなく、効果がとにかく早いところでした。 とても興味があったので自分でも学びたいと2000年にパリで初めてセミナーに 参加ました。そこから火がついて勉強を続け、後にベルギーで国際資格が取れる教育機関でディプロマを取得し今に至っています。 スタッフA:私は時々耳が痛いのですが、耳鼻科で診てもらっても原因がわからなくて、お医者さまから「ストレスですね。」と言われます。治まったと思ってしばらくするとまた痛いというのを何度も繰り返しているのですが、そういう症状も改善できるのでしょうか? そうですね、改善は充分に期待できます。 キネシオロジーでは、医学的に原因のハッキリしない不調やレントゲンを撮っても悪いところはないのに痛みを感じるといった状態を、カラダの傷ではなく心の傷に原因があると考えます。 カラダは私たちが思う以上に正直です。私は大丈夫、こんなことではめげないとストレスを耐えていると、頭ではしっかり頑張っているはずなのに、カラダは『何とかして!』 と表現してきます。 それがそのような耳の痛みとして現れたり、肌荒れ、生理不順、倦怠感などの不調となって出てきたりするのですが、カラダは何を『何とかして』 欲しいのだと思われますか? スタッフA:気晴らしをしてストレス解消をして?ちょっとゆっくり休憩して、でしょうか?もちろんそれも正しいのですが、実は『私の気持ちに気づいて』ということなのです。親やパートナーに不満がある時、口に出さなくても思っている言葉ではないですか?それと同じことをカラダは自分自身にお願いしているのです。 ![]() 日常のストレスというと、仕事、家事育児、人間関係、辛い出来事など色々挙げられますが、それらのストレスを我慢していると同時に見過ごしているのが心の奥にある穏やかでない感情です。日常のストレスの裏には無意識に自分を苦しめるネガティブな感情が隠れています。自分をわかってくれない上司や同僚への怒りであるかもしれないし、ノルマを果たさないと辞めさせられるという恐怖、育児に時間を取られている間にチャンスを逃してしまう自分のキャリアへの不安かもしれない。他にも失恋や死別の悲しみ、他の人を羨ましく思う嫉妬心、失敗に対する後悔、相手に悪いことをしたと思う罪悪感、と実に様々な感情を心の奥に抑えているのです。 スタッフA:『何とかして!』 は『私の気持ちを何とかして!』 なのですね。 気持ちに気付いて何とかしてあげないと病気となってカラダが表現すると言うことですが、でもどう処理すれば良いのでしょうか? 確かに自分一人で何とかするのは容易ではないです。怒りを爆発したり、悲しみで泣きわめいたりしたところでカラダはもっと打撃を受けるだけで解決法にはなりません。ショッピングや豪華な食事などの気晴らしなどの一次的なストレス解消法もその時はスッキリしたと思っても、根強く潜んでいるネガティブな感情は無くなってはくれないのです。そんなときにキネシオロジーのセッションを受けて頂くと、それらのネガティブな感情を効果的に解消することができ、不調や痛みのすばやい改善が期待できます。 スタッフA:永田さんのセッションを受けた方々から良く『目から鱗だった』と聞きますが、何が起こるのですか? その秘密は最初にもお話ししたキネシオロジーを象徴するテクニックである『筋肉反射テスト』 に あります。この測定法で無意識、潜在意識と言われるご自分では自覚していないところにある情報を拾う事ができます。不調の原因を脳の記憶ではなく身体の記憶に尋ねるということです。その答えは現在受けているストレスに限らず、過去に受けたストレスが原因だと浮き上がってくることが多々あります。幼少時代の親から受けた厳しい教育や愛情不足、学校でクラスメートや先輩からのいじめ、病弱であった身体の苦痛など、現在の生活からほど遠い過去の出来事。 目から鱗なのは、自分では完全に忘れていた過去の出来事を思い出して、ああそういえばとても傷ついたのだ、そしてその傷はまだ癒されていないと今確認するからだと思います。そんな昔の出来事が現在の不調に繋がっていると知ることはビックリでしょうから。 その後キネシオロジーのエネルギーバランス術を施しますが、まだ癒されていなかった傷、ネガティブな感情がその時スーッと浄化されるのを確認して頂け、その効果の早さにここで再度ビックリされると思います。
スタッフA:セッションは小さな子供でも受けられますか? はい。何歳からでも受けて頂けます。乳児、幼児の場合はお母さまを通してセッションさせて頂きますが、良好な効果を得ています。子供から思春期のADHD(注意欠陥、多動性障害) へのセッションは特に私の研究している分野でもあります。 カラダの不調や心のモヤモヤなどの治癒はもちろんのこと、ストレスを感じて上手くいっていない仕事や人間関係の改善、学習や目標達成に必要な能力や体力の向上を目指すことが可能です。キネシオロジーはより快適に毎日を送ることを応援するアプローチなんです。 スタッフA:えっ本当ですか?じゃあ、成績アップや 仕事の能率を上げることもキネシオロジーでは可能なのですね。 はい、そういう目的でセッションに来られるクライアントさんは結構います。もちろん個人差はありますが、集中力とモチベーションの向上により能率は確実にアップします。 その他に、女性に嬉しいことは美容にも効果的なんです。姿勢の改善によりスタイルが良くなるし、血液、リンパの循環により顔色が明るく、肌も美しくなります。 不調の改善だけにはとどまらないところがキネシオロジーの凄いところなんです。 スタッフA:美容に効く!とても興味深い話題でもっと聞きたいことがいっぱいありますが、キネシオロジストの永田さんから「毎日を快適に送る」為の秘訣やアドバイスがあれば教えて下さい。 自分の中にバロメーターがあって、「今、幸せ度が何点か?」 をいつも問いかけています。高いスコアーが出るときは、自分の既に持っているものに視点が向いている時で、大切な家族や友人がいる、やり甲斐のある仕事、ワクワクする趣味があることに感謝ができる時です。自分に無いものに執着して悲嘆したり、他の人と比べて嫉妬したり、愚痴をこぼすとスコアーは下がります。だから感謝を身体に記憶させるように「ありがとう」と言うようにしています。単純なことですね。笑 それから、幸せ度が高くなるように私がしていることは、毎日一緒に過ごす子供達と何でもオープンに話し合って仲良く暮らすこと。子供達を支えることは私の優先順位の1番ですから。そして、忙しくても趣味に時間を費やすことです。セラピー関係のセミナー参加、書物、動画からの情報収集、その他にヨガ、インドダンス、インド古典楽器(ビーナ)の演奏、今年はビーナでソロのコンサートも開催させて頂きました。それらを通し、共通の趣味を持つ友人の輪が広がることも楽しみのひとつです。楽しいと思ったら「ありがとう」です。笑
【連絡先】TOMOE NAGATA Kinesiology |
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