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在住日本人にファンが多かったザベンテムのラーメン店七伴を前オーナーから受け継ぎ、復活させた若き経営者、國安 駿さんにお話を聞きました。
◆どのようなお店を経営されているか教えて下さい。
Takumi Group のサポートのもと、Nanaban by Takumiというラーメン店を経営しています。Brussels郊外のZaventemで2019年11月から、前オーナーが営んでいたラーメン屋七伴を引き継ぎ再オープンしました。
独自の持ち味を活かし、匠デュッセルドルフと七伴のオリジナルメニューをフュージョンした新しい店舗として経営しています。
◆日本食の代表格である『ラーメン』を商材に展開されているのですね。
はい。ヨーロッパでも日本のレストランのホスピタリティ、本格的なクオリティのラーメンを体験できる場所を作りたいと第一に考えています。
その想いを通して現地の方々に日本への興味を持ってもらいたいと考えています。
◆ヨーロッパの日本食レストランに入ってみると、あれ?と思う店舗も確かにありますよね。
そうなんです。現地の常連のお客様や、日本食を求めている日本人のお客様のためにも、あえてヨーロッパナイズされていない味を楽しんで頂けるようにこだわっています。
◆2019年11月にオープンされたという事で、まさにコロナ感染症拡大と同時期のスタートでしたね。
店舗内での飲食禁止という厳しい状況に追い込まれました。 ベルギー国内では従業員を休業状態にしてその間の給与を支援する政策がありました。 そういった支援を受けられる従業員には休業をお願いして、少人数での店舗運営を行いました。 それだけでは経営が厳しかった為、併せてテイクアウトのラーメンスタイルを新しく開発して、弁当メニューと合わせてテイクアウトの客層を新規開拓しました。 幸い常連のお客様からも継続してご注文を頂く事もでき、コロナ感染症を乗り越えることができました。
◆大変な時を乗り越えてこられたのですね。ベルギーでの店舗経営について、他にもたいへんなことはありましたか。
ベルギーでの店舗経営については、ドイツ時代もそうでしたが、ベルギーの文化やシステムの違いに慣れる事が一番大変でした。 お客様、従業員、国が求めるものが日本とは大きく違っているため、現地の考えやルールに合わせる事が重要でした。 多くのお客様は、味はもちろんですが、コミュニケーションを通して日本文化に触れる経験を楽しみに来店されます。 その為、主力となって働く現地従業員への教育とモチベーション維持に多くの時間を充てました。
◆どのような事をしてベルギーの風土に合わせていかれたのか、具体的なエピソードはありますか
例えば、日本文化や簡単な接客用語をレクチャーしたり、飲食業界では過剰になりがちな労働時間を完全にクリアにして、より成長して稼ぎたい方にはキャリアプランを用意してモチベーションを高めていけるような組織作りを実践しました。
◆今後の展望や大切にしていきたい事を教えてください
新店舗の展開や新規事業については考えていますが、2023年は品質の維持とさらなる教育に力を入れていきます。
これらを通して、ベルギーの日常でなるべく多くの方々に日本食を気軽に食べられる環境を作ることに貢献していきたいと考えています。
【國安 駿 プロフィール】
16歳から飲食業界で働き始める。大学卒業後、営業職を経て独立。
28歳で新しい商材を探し日本を離れドイツに渡る。デュッセルドルフにて飲食店の楽しさを再認識しTakumi Düsseldorf 一号店の店長として2年間修行を行う。
その後新店舗指導のためオランダなどで活躍後、ベルギーのラーメン屋七伴の前オーナーの引退を期に味と店を引き継ぐ事を決意。
Nanaban by Takumiとして再オープンし、現在4年目を迎える。
■所在地: Heldenplein7,1930 Zaventem
■電話:+3224866383
■ウエブサイト:http://www.takumizaventem.be