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ベルギーサッカー試合観戦記 サッカーに興味のない方にもおすすめしたいスタジアム観戦 ロシアワールド・カップでは日本代表がベルギー代表に対し大健闘し、国中が沸いたのが記憶に新しいところ。 実はベルギー国内で多くの日本人選手がプレーしているのをご存知でしょうか。日本でいう「Jリーグ」にあたるJupiler PRO LEAGUEには、日本代表選手を含む8名が在籍*しています。
そこで今回は、全くサッカーを知らないベル通スタッフが Sint-TruidenにあるSTVVのホームスタジアムに応援に行ってまいりました。素人の体験記ゆえ、コアなファン様は閲覧注意!超初心者の視点からサッカー観戦記をお届けします。 まずはスタジアム周辺の様子から 駐車場探しに手間取るかと思いきや、大通りTiensesteenwegが果てしなく駐車し放題、しかも無料。徒歩5分圏内に難なく駐車できました。
スマホのナビが案内してくれるものの、スタジアムらしきものは全く見当たりません。目の前にはホテルやレストラン、量販店が軒を連ねる商業ビルがあるのみです。 スタジアムらしからぬ外観。でも警察などがやたらウロウロしていて、それらしき気配は感じる・・・。 なんと、これがまさかのスタジアムだったんです!もっと殺風景な建物を想像してたのでいきなり好印象。こんな所なんだったら、もっと早く着いてお茶もできたな・・・などと、つぶやきつつ先に進むと、当日チケット売り場に着きました。開幕戦だからか、それほど人は並んでおらず、当日券でも問題なさそうでした。ただし、ダービー戦を含めた人気の5対戦試合(アンデルレヒト、ゲント、ゲンク、リエージュ、ブルージュ戦)は、年間チケット保持者でないとチケットが購入できません。 当日チケットの売り場は二か所。こちらは西スタンド(West)と北スタンド(Noord)専用窓口。 この日は試合開始1時間半前に窓口が開きました
今回は西スタンド(West VIP)で観戦することになっていたので、ホテル脇の階段を上って建物の西側へ。入場口はビルのエントランス風です。 チケットの”Ingang(入口)”の欄に最寄りの入場口の番号がかかれています。筆者はW1からの入場でした。 意外にもX線検査などで混雑することはありませんでした。なぜかというと、全面的に手荷物は禁止!だからでしょう。女性の場合はA5サイズ程度の本当に小さなハンドバックは許されていますが、男性は完全手ぶらでないと入場できません。サポーターが暴徒化することの多い欧州では、ピッチに物を投げ込まれないよう警戒が厳しいようですね。 筆者はうっかりしたことに、入場前になぜかサポーターグッズを買ってしまって、チームロゴが入った買い物袋さえとがめられそうになりました。幸い中身はタオルでしたので、タオルを羽織り、袋はハンドバックにしまって事なきを得ましたが、危ないところだった・・・(汗)。筆者の他にも同様に荷物を指摘されて困っている男性客がいました。くれぐれも荷物は持って行かないようにしましょう。 バーフロアから観戦もできる(西スタンドに限ります) 入場チケットのチェックを受けたら、階段で2階へ。ここにはRvueというバーフロアがあります。 なんか・・・格好いい? いかにもヨーロッパのサッカー場にいるという感じ。広いフロアでは、あちこちで飲み物片手に地元のファンたちが会話を楽しんでいます。少しお値段の張るVIP席ということもあると思いますが、ヨーロッパではスポーツ観戦は社交の一種だということを思い出しましたよ。 そしてこの西スタンドでは、試合に出ていない選手が観客に混じって試合を観戦していることがしばしばあるそうです。事実、当日も筆者の斜め後ろに選手が座っていました。 ですが地元の観客は、気づいていても、選手に声をかけたりサインをねだったりするようなことはありません。 なぜなら選手にとって試合観戦は、ファン対応の時間ではなく仕事であり、邪魔をしてはいけないという暗黙の了解があるからなんだそうです。このような成熟した認識を持つファンに支えられてベルギーサッカーがあるんだということを実感しました。
いよいよ観戦席へ 眺めはこんな感じ。
そして試合開始 先発メンバーの発表は開始直前なので、日本人選手が出るのかどうか気になるところ。
試合中はというと、サッカーの細かいルールを把握していなくても、観客からの反応でゲームの流れを追うことができました。盛り上がってはいても、北スタンド以外は立ち見禁止のため落ち着いて観戦できます。 注目の冨安選手は、前半17分に相手の攻撃を阻止するなど存在感を発揮。後半には絶対絶命のピンチを冨安選手がスライディングでブロックする場面もありました。やはり日本人選手の活躍を観るのは楽しい! 結果は0-0の引き分けでした。欲を言えば、ゴールして盛り上がるスタジアムの雰囲気も味わってみたかったです。宿敵ゲンクとのダービーマッチは、審判の笛の音が聞こえないほどの歓声が上がるのだそうですよ。 ベルギー国内リーグはヨーロッパの登竜門と言われ、これから世界に羽ばたく有望な若手選手が集まります。サッカーに興味がない方にも、本場サッカーの文化を肌で感じるいい機会ではないでしょうか。一度はぜひスタジアムに足を運んでみてください。 今回の取材にあたって株式会社STVV様に全面的ご協力をいただきました。ありがとうございました。 【ホーム・スタジアム情報】
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オリジナル記事:2018年9月 |
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