ベルギーでは、カフェはおしゃべりをする場所であって、ケーキを楽しむ場所にあらず…。洗練されたデザートはレストランで食後に楽しむもので、日本のようにわざわざケーキだけを目当てにカフェに行くことはまれかもしれません。

そんな中、このカフェは一階にある王室御用達のパティスリーのケーキがいただける貴重なお店。そう、あのヴィタメールのカフェなんです！

ケーキセットを頼むとケーキが並んだワゴンが運ばれて来ます。目移りして迷ったら、ぜひショコラ系をお試しあれ。特に「SAMBA (サンバ)」は、チョコレートスポンジとビターチョコムースがベースの人気のケーキ。アントルメでRelais Dessert 一等を受賞をしたこともある代表作です。また、「Forêt Noir (フォレ ノワール)」はチョコレートムースをミルクチョコの衣で包んだ甘めのケーキです。

店内はシンプルな内装ですが、サブロン広場を見おろす窓際に座ると雰囲気たっぷり。朝食からランチ、ディナー前のアペリティフまで使えますが、やはりケーキでお茶をするのが一番オススメです。

もしランチ時に行くなら、キッシュを選ぶべし。キッシュは数種類あり、王道のキッシュロレーヌはもちろん、モッツァレラとトマトやサーモンのキッシュもあります。小ぶりの型の半分の量で出てきます。生地がサクサクです！作りたてを提供したいという店の心意気を感じます。パン、サラダが付いて一皿でしっかり満足。飲み物を頼むとついてくるチーズティックもサクサクでさすが！

1階はパティスリー＆ブランジュリーのお店とマカロン＆チョコレートのお店になっています。100年前の創業時はパティスリー・ブーランジュリーからスタートしただけあって、ビエノワズリーも定評があります。1階パティスリー＆ブランジュリーのお店でのテイクアウトでは、注文してから紙を持ってレジで代金を払い、その後に商品を受け取るシステムになっています。

日本でWittamerといえばチョコレートやケーキで有名ですね。ベルギー王室御用達になったのは1999年のフィリップ王（当時は王子）の結婚式のウェディングケーキ（チョコレートケーキ）からだそうです。ぜひそのケーキを本店で味わってみてください。夏にはお店の前にテラス席が並びます。