知る人ぞ知る、ブロカント王国ベルギー。 ブロカント（Brocante）を辞書で引くと「骨董市」「中古品」とか「フリーマーケット」といった意味が出てきます。

イメージは日本でもあちこちで開催されているフリーマーケット。レジャーシートやパラソルを広げた商店が軒を連ね、所狭しと商品が並んでいます。古着や古本などの日用品から、いったい何に使うのか？と思ってしまう珍品まで売っている商品はさまざまです。

日本語では「蚤の市・骨董市」と訳されることが多いようですが、古いものを大事につかうヨーロッパの人ならではの習慣がブロカントでも垣間見ることができます。

「ブロカント」という言葉は「アンティーク(Antique)」と併用して使われることが多いですが、アンティークとは100年以上が経過した手工芸品・美術品のことで、美術的価値・収集する価値があるもののこと。意外と知られていないのですが、この定義はWTOでも採用さている公的なものなのです。

ただブロカントをぶらぶら散歩するだけでも楽しいけれど、せっかく行ったならお買い物にもチャレンジしたいですよね。 でも、「これは！」という品物を見つけるのはなかなか難しいもの。

ブロカントの達人によると、良い商品を適正な価格で手に入れるには、とにかく通うこと！だそうです。いろんな品物をたくさん見て、大体の相場を体で覚えることです。あとは、良い品物を見つけたらフランス語・フラマン語、現地の言葉で話しかけることも大事だそう。

もじもじしていると観光客だと思われて、「この場で買わないといけないと思っているな」と足元を見られることがあるよ、とこっそり教えてくれました。何度も通ってお店の人と仲良しになるのもひとつの手。 語学に自信のない人は、お友達についてきてもらっても良いですね。

人が多く集まるところですので、スリや置き引きなどには十分気をつけて。大量生産の画一的ではない温かさに溢れた逸品を探して、さあ、ブロカントに行ってみましょう！

ベル通のおすすめブロカント：

『ブロカントへ行ってみよう！ ～ワーテルロー編～』
ワーテルローのカルフール（スーパーマーケット）の駐車場でひらかれるブロカント。出店数が多く品ぞろいも豊富です。アンティークのディーラーからリネン専門のディーラーまで幅広い。

マルシェ・オ・ビュス・ドゥ・ブリュッセル
Place du Jeu de Balle,1000 Bruxelles　地図
営業時間：7:00頃～14:00頃（昼過ぎから閉店するお店もあります）　無休
ブロカントだけではなく、周囲のお店も年季の入った品物を扱っていて楽しいですよ。
【関連】ベル通スタッフブログ『ブロカントへ行こう』

サブロン・アンティーク・マーケット
Place du Grand Sablon, 1000 BRUXELLES 　地図
営業時間：　土曜日9：00～17：00　日曜日　9：00～14：00
【関連記事】ベル通記事『サブロン地区』

ベネルクス（ベルギー・オランダ・ルクセンブルグ）で最大のトンゲレンのブロカント
また、ブロカント好きなら一度は訪れてみたいのがブリュッセルから東に75キロのところに位置する古い街トンゲレン（Tongeren)のブロカント。 ベネルスク3国で最大級のブロカントが毎週日曜日に開かれます。世界各国から集まるアンティーク商人のお店から、日用品の不用品を売る家庭的なお店まで出店者の顔はさまざま。ローマ時代から続くベルギー最古の街を散策するだけでも楽しいですよ。
（＊Tongerenはトンヘレンとも発音される。）
トングレン観光局　ブロカントの紹介ページURL：
→　http://www.tongeren.be/Toerisme/Tourism_Tongeren/Antiques_marketl　（英語）
営業時間：毎週日曜日　6：00～13：00　地図　ホテル一覧
【関連】ベル通スタッフブログ『ベルギー最古の街、トンゲレン』

＊曜日・時間など変更になる可能性がありますので、お出かけ前に参考サイト（リンク先）にてご確認ください。

【関連記事】
・『なるほどっ！フランス語講座　No.14：ブロカントにて』
ブロカントで使うフランス語をまとめています。フランス語が苦手な方でもこれで交渉できるかな？