2010年 現在「王室御用達」に認定されているのは以下の6つ。
ノイハウス、ゴディヴァ、ガレー、ヴィタメール、メリー。
日本でもなじみのあるショコラティエもありますが、ひとつずつ紹介していきましょう。
ノイハウス(Neuhaus) http://www.neuhaus.be/
1857年ブリュッセルにて薬とお菓子を扱う店として誕生したノイハウス。
初代ノイハウスはチョコレートを販売することだけでなく美味しさを極めることに没頭しました。
1912年に3代目ノイハウスがプラリネを発明したことにより、ひと口チョコレートが流行し始め、現在の高級チョコレートの定番となりました。(※プラリネ(praline)とは、チョコレートの中にペースト状のフィリングが入ったもの。)
また、かつては紙につつまれて販売されていたチョコレートを、箱に詰めて売り出したのも、ノイハウスでした。このノイハウスの努力があったからこそ、ベルギーがチョコレートの国として有名になったのでしょう。ノイハウスは現在もなお、厳選された原料はもちろん、カカオバター以外の油脂を一切使わないというこだわりを持ち、高い品質を保っています。
ゴディヴァ(GODIVA) http://www.godiva.be/
1926年、ブリュッセルで生まれた老舗ショコラティエ。
ゴディヴァの名は11世紀の英国の伯爵夫人、レディ・ゴディヴァ に由来しています。
かつて領民に重税を課そうとする夫を戒め、人々を救うために自らを犠牲にした女性です。
ゴディヴァの創始者であるジョセフ・ドラップスとその妻ガブリエルは彼女の勇気と深い愛に感銘し、自らのブランドに「ゴディヴァ」と名付けました。日本には1972年に上陸、今でも超がつくほどの有名店です。
ガレー(Galler) http://www.galler.com/
1976年、ジャン・ガレーにより創業されたショコラティエ。
「ひと粒ひと粒、職人が手作りした本物のベルギーチョコレートをより多くの方に味わってほしい」
という信念のもと、品質にこだわり続ける一方、チョコレートを高級嗜好品としてだけでなく、多くの人に味わってほしいという思いから、ガレー独自の板チョコレートやバープラリネを展開。現在では高級嗜好品としてのチョコレートも日常における贅沢としてのチョコレートも、多くの人々に愛されています。
ヴィタメール(Wittamer) http://www.wittamer.com/fr/index.php
1910年にブリュッセルで創業された老舗チョコレートブランド。
「選び抜かれた最高の素材で仕上げたおいしさを目の届く範囲だけに届けたい」という創業者、アンリ・ヴィタメールの言葉どおり、創業から80年間、グランサブロンの1号店のみでの取り扱いとなっていました。1990年の日本進出により日本人にも知られているヴィタメールですが、日本以外は他のどの国にも進出していない、実はレアなブランドです。ヴィタメールは現在でもベルギー国内ではこの1店舗だけで、こちらにはパティスリーやカフェもあります。
メリー http://www.marychoc.com/
1919年の創業以来、「お客様に最高の手作りチョコレートのみをお届けする」という信念のもと、今もなお全て手作り、100%天然素材を使用するというこだわりを貫いています。1942年に王室御用達に認定。ベルギー王室御用達としては最も古いショコラティエで、初代マスターショコラティエのマリー・ドリュック夫人のレシピを今に受け継いでいます。店舗として構えているのはブリュッセル市内にある2店舗のみですが、現在はインターネットでも購入することができます。
※日本にある「メリーチョコレート」とは無関係です。日本で販売される場合は「マダム・ドリュック(Madame Delluc)」の名前になります。
ヴァンデンダー (VAN DENDER) http://www.vandender.eu/#2
1989年にエルマン・ヴァンデンダーが家業の店を引き継いでから「ヴァンデンダー」の快進撃が始まります。リヨンで開催されるクープドモンドでは数々の賞に輝き、2008年についにベルギー王室御用達の称号を取得。ショコラティエだけでなく、パティシエとしても高い評価を受けるヴァンデンダー。彼の店はブリュッセル市内に1店舗のみ。
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